結婚式には様々な挙式スタイルがありますが、その中でも多くのカップルが検討するのが、「キリスト教式」と「人前式」。

どちらも素敵な挙式ですが、誓う相手や雰囲気、進行の自由度などに大きな違いがあります。

プランナー目線で、それぞれの特徴や向いているカップルをご紹介しながら、違いを分かりやすく解説します。

1.そもそもキリスト教式とは？

キリスト教式は、神に愛を誓う伝統的な宗教儀式です。

牧師(神父)が進行し、聖書朗読や讃美歌、指輪交換など、歴史に基づいた厳かな儀式が行われます。

チャペルのステンドグラスや、パイプオルガンの音色が、より一層特別な雰囲気を出してくれます。

2.キリスト教式の特徴

・神様に愛を誓うフォーマルな式

・牧師が進行をするため流れがしっかり決まっている

・厳粛で感動的な式

・親世代にも馴染みがあり、受け入れられやすい

・ゲストに背を向けて式が進行するので、恥ずかしがり屋なカップルにぴったり

「結婚式といえばチャペル」というイメージを持つカップルには、まさにぴったりのスタイルです。

3.そもそも人前式とは？

人前式は、神ではなくゲストに向かって愛を誓う、宗教色のない挙式スタイルです。

堅苦しさが少なく、誓いの言葉や進行、演出などを自由にアレンジできるのが特徴。

チャペルはもちろん、ガーデンや披露宴会場など、場所を選ばずに行えるのも魅力的です。

4.人前式の特徴

・参列したゲストの方に誓いを立てる

・宗教色がなく自由度がとても高い

・明るくアットホームな雰囲気

・2人らしい誓いのシーンが立てやすい

「格式張った挙式より自分たちらしさを大事にしたい」

そんなカップルに選ばれる傾向があります。

5.キリスト教式と人前式の違いを比較

誰に誓う…？

・キリスト教式…神に誓う

・人前式…ゲストに誓う

進行

・キリスト教式…牧師が進行、伝統的な流れ

・人前式…司会者やプランナーが進行、内容の自由度が高い

雰囲気

・キリスト教式…基本は決まった流れ

・人前式…誓いの言葉・演出すべて自由にアレンジ可能

会場

・キリスト教式…主にチャペル

・人前式…チャペル・ガーデン・披露宴会場など、どこでも可能

6.雰囲気の違いはこんなところに表れる

キリスト教式は、静けさの中にある緊張感や神聖さが魅力。

新婦の入場の瞬間には、自然と会場全体が静まり返り、2人の姿がより印象的に映ります。

一方、人前式は笑顔や拍手が多く、ゲスト参加型の演出が映えます。

お子様がリングを運んだり、ゲスト全員で証明書を完成させたりと、温かさを感じる時間になりやすいのが特徴です。

7.どんなカップルにおすすめ？

キリスト教式がおすすめのカップル

・王道のチャペル挙式に憧れている

・厳粛で感動的な雰囲気が好き

・親世代にも安心してもらいたい

・フォーマルな結婚式をしたい

人前式がおすすめのカップル

・自由にアレンジしたい

・ゲストとの距離を近く感じたい

・ほっこりした雰囲気が好き

・オリジナリティを大切にしたい

・再婚やお子様の要るカップルにも選ばれやすい

8.それそれの挙式で人気の演出

キリスト教式

・ベールダウン

・誓いのキス

・アフターセレモニー(フラワーシャワー・バブルシャワー)

人前式

・オリジナル誓いの言葉

・結婚証明書署名(ゲスト参加型)

・リングリレー・リングボーイ/ガール登場

・サンドアート・結婚誓約書づくり

9.まとめ

キリスト教式と人前式は、それぞれ魅力が異なりどちらが正解というものではありません。

大切なのは、「どんな時間を過ごしたいか」「何を大切にしたいか」というおふたりの想い。

厳かで伝統的な挙式に惹かれるならキリスト教式を、温かくアットホームな雰囲気にしたいなら人前式を選ぶと、きっと満足できる一日になるはずです。